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○ハクリ剤の手順
☆はじめに
ハクリ剤は古い塗膜を剥がすために使う化学製品の液体です。
塗装の塗膜を剥がすために使いますが、下地がプラスティックの物は溶けてしまう可能性があるので
使用しないでください。主に金属に塗ってある塗料の塗膜を剥がすために使います(タンクやフレーム等)
弊社で販売しているハクリ剤は強酸性なので市販の物より強力です。強力と言う事は体や衣服に付くと
溶けてしまう(火傷)可能性があるのでもし万が一付いてしまったらすぐに水洗いしてください
※目に入った場合はすぐに水でよく洗いすぐに病院にいってください。
そうならないようにハクリの作業を行う場合、「眼鏡、ゴム手袋、汚れても良い服」で作業を行ってください」
また容器からハクリ剤を取り出すときは中にガスが溜まっている可能性があるので一気に開けるのではなく
1度少し蓋を開けてガスを抜いてから容器の蓋を開いてください。この時蓋を少し押さえる感じで開けると
より安全です。(特に夏場はガスが溜まるので注意が必要です)
ハクリ剤が強力と言っても使われている塗膜の塗料によって剥がれ方は違います。
例えば純正でもスズキサンやホンダサンは剥がれ安く、カワサキさんやヤマハさんは剥がれ難いです。
この他、カスタムされた塗膜や塗り重なれた塗膜は剥がれ難いので何回かに分けて剥がして下さい
※ラッカー塗料で塗られている場合はハクリ剤を付けるとドロドロになります。この時はハクリ剤は使わず
シンナーで洗浄していただければ綺麗にラッカー塗料は取れます(溶けます)。
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まず、写真のようにポリカップにハクリ剤を適量入れて刷毛と新聞紙を用意します。
このとき、写真では素手ですがゴム手袋(2枚重ねのほうがより丈夫です)、眼鏡(サングラスでも
伊達眼鏡でも構いませんが安いものかいらない物のほうが良いと思います)
ハクリする物の下に新聞紙などを敷いてください。
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写真のように新聞紙の上に置いて下さい。塗料カスが沢山でますまたタンクの内部に
ハクリ剤が入るとまずいので蓋をしてください。ガムテープやダンボールはハクリ剤では溶けません
※写真では見えませんがタンク裏側の穴などもガムテープで塞ぎます。
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写真のようにハクリ剤を満遍なくハケで塗ってください。たっぷり目につけるのがポイントです。
また、コック周りは入りにくいので丁寧にハクリ剤を塗りこんでください
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全体をハクリ剤で満遍なく塗って少し置くと(5分程度)写真のようにチリチリになります
※塗料の種類によってはこのようにならない場合もあります。また反応が無い場合は
時間を置いて様子を見てください(30分程度)
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1回では完全に取り除けないのでもう1度全体をハクリ剤で塗ってください
塗膜がもろくなっているので1回目よりは直ぐに反応すると思いますしない場合は
少し時間をおいて下さい
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上の写真のように裏側も同じように行ってください。タンク裏側も行う場合も同じです
2回目をつけたらまた剥がす作業をします。このときコック周り等に塗膜が残り易いので
よく落としてください。剥がれくい場合は金ブラシなどで磨いても良いと思います。
傷が付いても塗装するので問題ありませんまた、裏側もハクリ剤をつけて同じように
剥がして下さい
写真のようになれば完了です。2回でダメな場合は何回かハクリ剤→ハツリ~を繰り返して
いただければ写真のようになると思います
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※ハクリの洗浄作業に付いて
本来は写真のように水を使うのは好ましくないです。と言うのもサビは水分で直ぐに発生します
ですので本来の作業はシンナーやパーツクリーナー等で洗浄しますが、一般の方だと捨て場や
用意するにも金銭的に厳しいので簡易的に水を使う方法で行います
もちろんサビが起きないような手順をご説明するのでご安心ください
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写真のように水で洗いながらハクリ剤を綺麗に取り除いてください。写真のような
ブラシで擦ると楽です。
コック周りなどもきちんと擦ってください。水なの必ずすばやく行ってください
※排水溝などにきちんとフィルター(網)をして外部にハクリ剤カスや塗膜カスが
流れ出ないようにしてください
水洗い完了後直ぐに乾いた雑巾やタオルで水分を取り除きます。
何度も同じ雑巾で拭くと水気が取れないので乾いた雑巾等を
2~3枚用意したほうが良いと思います
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良く拭いたらコック周りやエンブレム周りは水気が残るのでエアーで飛ばします
水気が無いかよく確認してなければ次の工程に進みます
※コック周りやエンブレム取り付け付近は水気が残りやすいのでご注意ください。
放って置くと錆が発生します
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ハクリしたタンク等にサビがなければこの工程は必要ないです。サビがある場合、
残ったまま塗装すると塗膜が浮いてきますしサビが広がって長持ちしません。
ですのでサンダーで写真のようにサビを取り除いてください。
タンクと同じようにテールも錆取りを行ってください
多少傷が深くてもパテで修正するので気にしなくて良いですが、あまり削ると
穴が開きます
※内部まで浸透しているサビはきちんと取り除いて溶接してください
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①はサビ取り完了後の写真です。このような感じになります。
②、③のよう全体をサンドペーパーで研いでください。足付けともしも錆が発生した時の
ことを考えてサンドペーパーで研いでおきます。
※サンドペーパーは水をつけずに研いでください
この手順は同時にサフェサーを塗る時の工程にもなりきちんと隅々まで研いで
傷をつけてください。傷をつけないと密着不良でサフェサーが剥がれます。
また、写真のようにコック周りは手が入りにくいので丁寧に傷をつけてください
④のようにドリルの先端に金ブラシをつけて研ぐと手の入らない所でも傷や錆を
取ってくれます
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研いだら直ぐにエアーやベンジンで汚れをふき取り(シンナーで拭いても良いです)、
サフェサーを塗ってください。鉄をむき出しで置いておくと直ぐに表面にさびが
発生するので空気と遮断させるために塗装します。
これでハクリ処理は完了です
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