缶スプレーの塗り方 キャンディー塗装

●キャンディー塗装


キャンディー塗装は一般的に下塗りにシルバーメタリックを塗りますが下塗りがグレーメタリックや色のついたメタリックもありますしパールホワイトを上に塗るものもあります。またソリッドの色の上に塗るものもあります。
そういった下塗りの上に塗るトロ湯をカラークリアーと言っております。弊社ではキャンディー塗装は下塗りも含めた総称とお考え下さい。上塗りだけだと塗料の呼称なのでカラークリアーと言います。
また2色ではなく3色使うキャンディー塗装もあります。カワサキさんなどの旧車で良く使われているやり方です。白の上にパールを塗るパールホワイトもある意味キャンディー塗装なのもしれません。

キャンディー塗装は塗装方法の中で一番難易度が高い塗り方になりますが下に塗る色や上に塗る色の組み合わせで難易度はかなり変わります。下に塗る色がグレーメタリックや暗い色の場合は比較的色ムラになりにくく
染まりも良いので比較的塗りやすいです。また上に塗るカラークリアーによっても難易度は変わります。カラークリアーでもレッドや群青。イエロー、バイオレッドは比較的ムラになりにくく逆にブルーやグリーン、オレンジ等はムラになりやすいため、また色自体が薄く塗らないといけないため難易度は高めです 。このほかカラークリアーは塗り重ねすぎるとどんどん濃くなっていくため難しいと思います。

キャンディー塗装はまず下塗りの塗装を行いますが下塗りは一般的にメタリック系が多いので 
メタリック、パールの塗り方を参考いただいてもいいと思います 。



・下塗りシルバーメタリック塗装。



シルバーメタリックは沈殿しやすく数日間の保管であれば缶を振れば混ざるのですが1週間程度、放置しておくとメタリックが沈殿して固まってしまいいくら振っても混ざらなくなるので購入後10日以内に塗装してください。 混ざったつもりでもメタリックがすべて混ざるわけではなくなり量が少なくなるので色が濃くなってしまいます。

2日に1回程度缶を振っておくと持ちは良くなりますが現実的ではないのでなるべく早く塗ってください

シルバーメタリックの塗装は手の動きを早く塗ってください。また1度に塗りこみすぎるとメタリックがムラのようになりきれいに塗れないので薄く何度も塗り重ねるように塗ってください。

この時出が悪くなる時があるのでこの時は缶を振っていただくと対処できると思います。

シルバーメタリックを薄く塗り重ねていきますが艶が出ると塗りこみすぎで垂れる手前なのでこの時は少し時間を置いて(3分程度で表面が乾くのでこのくらいで良いです)塗ってください。

シルバーメタリックの上に色を塗るので艶は気にしなくてです。艶よりもムラや垂れないように塗ってください・

垂れた場合はきちんと乾かしてからサンドペーパーで研いで(番手は800番以上であれば良いと思います)平らにしてもう1度ってください。またゴミがついても研いだりできないので(メタリックはキズになるので)なるべくゴミをつけないように塗ってください。

・上塗りカラークリアー塗装(キャンディー塗装)

シルバーメタリックを塗ってすぐに塗るとメタリックが動くので最低30分程度(冬場だと1時間程度)置いて乾燥してから上塗りを塗ります。乾燥ですがアクリルの1液なので乾燥してもシンナー分で溶けて密着するので
4,5日おいて塗っても全然問題ないです。不安であればサンドペーパで足付けして塗りたくなると思いますが少量のメタリック、ソリッドであれば問題ないですがシルバーメタリック等のメタリック、パール等が多い色はキズが残るので
足付けしないほうが良いです。また長期間放置しておくとほこりなどがかぶるとゴミだらけになるのできちんと取り除いてから塗ってください

塗装ですがカラークリアーは必ず薄めに塗り重ねてください。また何度も塗り重ねるというより少しづつ時間を置いて塗り重ねていくというイメージになります。まず塗りにくい部分があれば先にその部分を軽くで良いので塗っておきます。
2,3分置いて塗ります。
塗りにくい部分が無ければ軽く薄く全体を塗ります。キャンディーのレッドであればピンク、キャンディーブルーであれば水色の感じで止めて1度塗るのをやめます。 ピンクや水色ですが思ったよりかなり薄めの色の感じで構いません。それくらい薄く塗ってください。ムラもあると思いますがあまり気にしなくていいです。その後2,3分で表面が乾くのでムラの薄い部分を中心にもう1度全体を軽く塗ります。 この時もまだ全体に薄い感じで構いません。ムラを少しでも無くそうとする感じの塗り方で良いです。また2,3分置いて薄い部分を中心に軽く塗るとある程度色がつくので2,3分置いてまた薄い部分を中心に塗ってを繰り返してください。
(要は濃い部分を塗らないようにするとムラが無くなっていきます)。この塗り方は艶が出にくいですがクリアーで艶を出せば良いので気にしなくていいです。カラークリアーは
何度も塗って塗装が慣れてくると
そこそこ艶が出るように塗れると思います。

 カラークリアーは塗りこむとどんどん暗くなってキャンディー本来の色では無くなってしまいます。キャンディーは下が透けるくらい薄い色なので、透けないとただの暗い色になります。そのため一緒に入っている見本の色紙を見ながら塗るかお持ちのパーツを見ながら調整ください。また上塗りのカラークリアーの塗装を失敗すると最初から(シルバーメタリックから)やり直しなのでゴミをつけずに練習などして塗ることをお勧めします。

・3色のキャンディー塗装
3色のキャンディー塗装の場合は下塗り、中塗り、上塗りになります。下塗り、上塗りは同じなので中塗りの説明になります。基本的に中塗りがある場合は下はソリッドの染まりのいい黒や暗い色、 白がほとんどでその上に中塗りのラメやパール、メタリックを塗ります。中に塗るラメやメタリック、パールが少ないとキャンディーの色が暗くなり、中塗りのパールなどの量が多いと明るくなります。 調整が難しいので時間があるようであれば紙などで試し塗りをしてから塗装してください。塗り方自体は難しくなく何度も塗る必要は無いです。量の調整だけになります。塗り方はメタリック、 パールの塗り方を参考いただいてもいいと思います。

 

・クリアー塗装

クリアーを塗る場合はメーカーが違ったり成分が違うと少し時間を置いて塗ったほうが良いと思います。例えば弊社のアクリル塗料を塗ってすぐにラッカー塗料を塗るとラッカー塗料の乾燥はかなり早いため先にラッカークリアーが乾いて固まってしまい、 下のアクリル塗料はシンナー分が残ってしまい無理やりシンナーが蒸発しようとしてラッカークリアーの表面を破ってしまい、気泡だらけの細かい泡の吹いた仕上がりになります。また2液のウレタンクリアーは今のところ実験しても問題なかったですがすぐに塗ると問題が出る可能性があるのでどちらにしても弊社のアクリル塗料を塗って最低でも10分程度は置いて表面が乾いてから塗ることをお勧めします。良く乾かしてから塗っても今の所問題は無いです。

ただ1液のアクリルに2液のウレタンは未知な事が多いので完ぺきではないのでご注意ください。状況によってはチジレが起きる可能性が多少なりあると思います。 今のところ色々なタイミングでイサムさんの2液の缶スプレー(エアーウレタン)を塗って一度も問題は無かったですが0ではないので自己責任で塗装行ってください。また他メーカーの2液は試して無いのでこちらもご自身で試し塗る等して自己責任でお使いください。 (弊社の2液のウレタン塗料も試して無いです。多分溶剤がきついので厳しいと思います。)

 

よろしくお願いいします

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